女性MR座談会

社員一人ひとりの多様な価値観を互いに尊重し、受け入れ活かすこと(ダイバーシティ&インクルージョン)に取り組む日本イーライリリー。女性の働きがいについて、MRとして活躍する4名の女性社員に座談会のなかで語ってもらいました。

HR-MR-talk


芦口亜梨奈(写真左)
入社年: 2013年4月
筋骨格・中枢神経領域 関東支店 チームリーダー・担当課長

深津紅(写真中央左)
入社年: 2007年4月
オンコロジー領域 関東支店 営業課長

潮田里瀬(写真中央右)
入社年: 2013年4月
オンコロジーブランドチーム 製品企画担当

熊懐奈都子(写真右)
入社年: 2001年4月
自己免疫領域 中央日本支店 担当課長 (7時間勤務)


熊懐奈都子さん

難しいからこそ、やりがいがある

-- みなさんは普段、それぞれどんな業務を担当されているのですか?

深津さん:

リリーでは治療領域別に部署が分かれているのですが、私はオンコロジー(がん)領域を担当しています。抗がん剤の情報をドクターにご案内する部署ですが、この7月からはDSM(District Sales Manager:地区のMRを統括する課長職)として、千葉県広域の営業状況を見ています。管理職として、部下のMRと活動について話し合ったり、ドクター訪問に同行したりしています。

潮田さん:

私は深津さんと同じオンコロジー領域の担当で、がんセンターや大学病院などの大きめの施設を含め9院ほど担当しています。担当しているドクターのなかには、学会でスピーカーとして登壇されるような第一人者の先生も多くいらっしゃるので、随行のための出張も多いですね。

熊懐さん:

出張ってどれくらいあるんですか?

潮田さん:

多いときで月に4~5回くらいです。みんながみんな出張するわけではなく、担当の先生次第で全然違います。私はかなり多い方ですね。

芦口さん:

それはかなり多いですね。私は出張することはそうそうないな。担当しているのは、中枢神経(精神疾患)領域で、精神科の単科病院2院とメンタルクリニック10院ほどを担当しています。単科病院はドクターの数が多いので、1日中1つの施設で過ごすこともあります。

熊懐さん:

領域によって訪問施設の規模が違いますよね。私の担当している筋骨格(リウマチや骨粗鬆症など)では、整形外科やリウマチ内科を担当します。大学病院や基幹病院の他に個人医院も多いので、全部で30施設くらいを周っていますね。

一同:

え、30施設も!?

熊懐さん:

多いんですよ(笑)。6歳と3歳の育児中で、今は7時間の時短勤務なので、時間の使い方には気をつけています。

潮田さん:

パワフルですね。そのモチベーションってどこにあるんですか?

熊懐さん:

リリーは画期的な新薬が多いですが、どの分野でも新しい治療法は最初に受け入れて頂くのが難しいこともあります。そんな時は顧客と信頼関係を構築し、ニーズを探求して問題を解決していくことにやりがいを感じます。私は筋骨格領域発足時のメンバーですが、当時発売した製品に思い入れがあって自分で希望しました。第一子の妊娠中でお腹も大きかったんですが、立ち上げが楽しく、産休に入るのが名残惜しく感じました(笑)

芦口さん:

難しいからこそのおもしろさがありますよね。私は新薬発売を経験したことはないんですが、既存のお薬も既存のお薬なりの難しさがあります。先生方もすでに製品のことをよくご存知で、処方傾向もある程度固まっているなかで、新たに試してみようと思っていただくにはどうすればいいのかを考えなければいけません。

深津紅さん

キャリアは自分の意志で切り開ける

-- 熊懐さんのように、自分で手を挙げて異動することはよくあるのですか?

深津さん:

リリーではどういったキャリアプランを望むのかをよく聞いてくれると思います。キャリアプラン実現のためには、今、何をしてどう成長していくのか、DSMとMRは話をする機会をよく持っていると思います。それがDSMの仕事でもあります。

潮田さん:

上司も、私たち部下の希望を気にかけているように思います。MRはドクターがどんな人なのかの情報収集に熱心ですが、上司が部下の情報収集するときも、それと同じくらいの関心を払っていただいていると感じます。

深津さん:

課長研修でも、部下が何を考えているか傾聴することの重要性を指導されます。

芦口さん:

上司が変わってもそこは変わらないと感じます。会社全体の文化として根付いているんでしょうね。

深津さん:

だからこそ、自分の考えを素直に出せる人が伸びるように思います。

潮田さん:

素直な人は、教えてもらったことを抵抗なく真似できるから、伸びるのも早いですし。

芦口さん:

その部分で性別による差異はないと感じます。

潮田さん:

そもそも、働く上で“女性だから”っていうことを感じることがあまりなく、能力や成果を見てもらっていると思います。

深津さん:

MR職で入社してくる新卒採用社員の男女比はほぼ半々だし、女性管理職も増えてきています。会社としては、2020年までに30%を目指しています。多様性があることは会社としての強みだと思いますね。

熊懐さん:

筋骨格領域だと、女性の罹患率が高い疾患もあり、関係するナースも女性が多いので、サポート等の提案をする際に女性ならではの視点が活かせているのかもしれません。

芦口亜梨奈さん

出産・育児と仕事のバランス

-- 結婚や出産、育児に対して、不安はありますか?

芦口さん:

みなさんは、結婚されていますよね? 結婚する際、仕事を辞めることって考えましたか?

熊懐さん:

まったく考えなかったですね。先輩の女性が働く姿を普通に見ていましたし。

潮田さん:

私もまったく考えませんでした。社内結婚だったのですが、夫も女性が働き続けることについて抵抗がないようでしたし。

深津さん:

相手も同じような文化の会社に勤めている場合は話が早いですよね。私は夫が別会社なので、ちょっと悩みましたが、まずはやってみようと思って続けてみたら、なんとかやれているという感じですね。

熊懐さん:

私の夫も別会社勤務ですが、2人で協力して乗り切ろうと決めて、育休を取得してもらいました。彼の社内では男性育休第1号だったようで、得意げでした(笑)

芦口さん:

それはすごい。産休に入る前や復帰される際に不安はなかったですか?

熊懐さん:

産休前や育休中も上司や人事本部とのコミュニケーションがありましたし、先輩方に相談できる環境があったので、不安はなかったです。時短制度や在宅勤務を利用している人も増えています。制度を利用させて貰っているからこそ、しっかり成果を出そうと思いますね。

深津さん:

やっぱりパワフルですね。オンコロジーでは、まだ女性課長が少なく未知の世界なのですが、子育てしながら管理職というキャリアもあり得ると思いますか?

熊懐さん:

私の周りには、子育てしながら課長の仕事をされてる方が何人かいらっしゃいましたよ。ただ、育児しながら管理職をするのは、周りの理解やサポートも大切だと思います。

潮田里瀬さん

出産・育児と仕事のバランス

潮田さん:

いろんなタイプ、いろんなキャリアの人がいるのがリリーの良さですよね。いろんな人がいる会社には、いろんな可能性があると思います。

芦口さん:

学生のうちからどんな人生が送りたいかを絞りこめる人って稀だと思います。私自身、結婚や出産を経て働き続けたいかは、学生の当時は分かりませんでした。分からないからこそ、どっちに転んでも大丈夫なように、続けやすさは意識して就職活動をしました。その点で、リリーを選択したことは正しかったと思います。

深津さん:

女性が多く働いている会社は、女性の働き方の選択肢も多いはずなので、そういう会社を選ぶといいかもしれませんね。