ジェムザール 製品Q&A

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用法・用量

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A. ジェムザールの投与時間が60分以上になると毒性が増強されることが示唆されました。
ジェムザールの1回の点滴時間については、外国で行われた第I相試験1) において、1回875mg/m²で週1回60分間点滴静注を3週連続して行い、その後1週間休薬するスケジュールで行ったところ、高頻度に骨髄抑制や肝機能異常が認められ、さらに低用量(1回300mg/m²)を60分間以上で投与した場合でも、副作用の増強が認められました。

この試験では、増強される副作用は骨髄抑制や肝機能障害などでした。
875mg/m²では30分と60分間点滴で検討し、毒性のため、60分間を超えた点滴時間の検討は行っていません。
875mg/m²の30分と60分間点滴での主な副作用の違いとしては白血球減少では30分点滴ではグレード2が6例中2例でしたが、60分間点滴では12例中、グレード2が6例、グレード3が1例見られています。また、ALT/AST上昇では、30分点滴では6例中、グレード2が2例ですが、60分間点滴では12例中、グレード2が2例、グレード3が2例見られています。

※本邦で承認された用法・用量外の記載がありますので、ご使用に際しては製品添付文書をご参照ください。
本邦で承認された用法・用量は以下のとおりです。
【用法・用量】
1.非小細胞肺癌、膵癌、胆道癌、尿路上皮癌、がん化学療法後に増悪した卵巣癌、再発又は難治性の悪性リンパ腫の場合
通常、成人にはゲムシタビンとして1回1000mg/m²を30分かけて点滴静注し、週1回投与を3週連続し、4週目は休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。
なお、患者の状態により適宜減量する。
2.手術不能又は再発乳癌の場合
通常、成人にはゲムシタビンとして1回1250mg/m²を30分かけて点滴静注し、週1回投与を2週連続し、3週目は休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。


1) Pollera CF, et al.Invest New Drugs. 1997; 15(2): 115-121.
http://dx.doi.org/10.1023/A:1005817024382

【警告】(抜粋)
2.週1回投与を30分間点滴静注により行うこと。[外国の臨床試験において、週2回以上あるいは1回の点滴を60分以上かけて行うと、副作用が増強した例が報告されている。]

【使用上の注意】(抜粋)
8.適用上の注意(抜粋)
(1)30分間で点滴静脈内投与し、皮下、筋肉内には投与しないこと。

最終更新日:2015/10/13

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A. 点滴時間が長いと細胞内活性体の濃度が高くなり、そのため殺細胞効果に関連した副作用(骨髄抑制など)が増強されるものと考えられます。

ジェムザールの抗腫瘍効果は細胞内でデオキシシチジンキナーゼにより活性化された3リン酸化物(dFdCTP)によって見られます。
30分点滴投与の海外の第I相試験で、ジェムザール投与後、血液細胞内のdFdCTPの濃度を測定した試験があります。この試験では、細胞内のdFdCTPの濃度は、ジェムザールの投与量350mg/m²以上では、増加しませんでした1)。その後、別の試験で点滴時間を60分に延ばして30分と比較したところ、細胞内のdFdCTPのAUCと最高濃度は、60分点滴時の方が高値を示しました2)

また、承認用法と異なりますが、ジェムザールを10mg/m²/minで投与することで、活性体であるdFdCTPの細胞内濃度が最大に達することが報告3)されています。

※本邦で承認された用法・用量外の記載がありますので、ご使用に際しては製品添付文書をご参照ください。
本邦で承認された用法・用量は以下のとおりです。
【用法・用量】
1.非小細胞肺癌、膵癌、胆道癌、尿路上皮癌、がん化学療法後に増悪した卵巣癌、再発又は難治性の悪性リンパ腫の場合
通常、成人にはゲムシタビンとして1回1000mg/m²を30分かけて点滴静注し、週1回投与を3週連続し、4週目は休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。
なお、患者の状態により適宜減量する。
2.手術不能又は再発乳癌の場合
通常、成人にはゲムシタビンとして1回1250mg/m²を30分かけて点滴静注し、週1回投与を2週連続し、3週目は休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

1) Abbruzzese JL, et al.J Clin Oncol.1991; 9(3): 491-498.
http://jco.ascopubs.org/content/9/3/491.full.pdf+html

2) Grunewald R, et al.Cancer Chemother Pharmacol.1991; 27(4): 258-262.
http://dx.doi.org/10.1007/BF00685109

3) Grunewald R, et al.J Clin Oncology1992;10(3): 406-413.
http://jco.ascopubs.org/content/10/3/406.long

【警告】(抜粋)
2.週1回投与を30分間点滴静注により行うこと。[外国の臨床試験において、週2回以上あるいは1回の点滴を60分以上かけて行うと、副作用が増強した例が報告されている。]

【使用上の注意】(抜粋)
8.適用上の注意(抜粋)
(1)30分間で点滴静脈内投与し、皮下、筋肉内には投与しないこと。

最終更新日:2015/10/13

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Aジェムザールの血管痛の対処法として確立された対処法はありません。

血管痛を軽減できる可能性がある方法として、薬液を薄めて投与する、太い血管を選択する、投与前・投与中に注射部位を温かいタオル等で温める、細い針(23G)を使用する等があります。
なお、溶液を更に希釈して投与する場合、点滴時間が延長すると毒性発現率が上昇するおそれがあるため、投与時間は可能な限り30分程度とし60分以上かけないようにお願いします。

また、参考として二重盲検無作為化臨床試験1)において生理食塩液を使用した場合に比べて、5%ぶどう糖液を使用した際に血管痛の発現頻度が有意に減少することが報告されています。


1) Nagai H, et al. Supportive Care in Cancer,21,12,3271-3278,2013
http://dx.doi.org/10.1007/s00520-013-1901-9

【警告】(抜粋)
2.週1回投与を30分間点滴静注により行うこと。[外国の臨床試験において、週2回以上あるいは1回の点滴を60分以上かけて行うと、副作用が増強した例が報告されている。]

[使用上の注意]
【用法・用量に関連する使用上の注意】(抜粋)
(注射液の調製法)
本剤の200mgバイアルは5mL以上、1gバイアルは25mL以上の生理食塩液に溶解して用いること。

最終更新日:2015/11/09

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A. ジェムザールで治療された患者において、発疹は一般的にみられ(1%から10%)、しばしばそう痒を伴っており、発疹の程度は概して軽度でした。皮膚の落屑及び水疱性発疹を含む重度な皮膚障害の報告は非常にまれでした(0.01%未満)。(社内資料)

また、ジェムザール単剤で実施した国内の臨床試験では、非小細胞肺癌承認時の臨床試験で9.7%(31/318例)、膵癌承認時の臨床試験で27.3%(3/11例)、胆道癌承認時の臨床試験で7.5%(3/40例)、尿路上皮癌承認時の臨床試験で22.7%(10/44例)、乳癌承認時の臨床試験で27.4%(17/62例)の患者で発疹が報告されています。
また、蕁麻疹としての報告は、胆道癌承認時の臨床試験で2.5%(1/40)、乳癌承認時の臨床試験で1.6%(1/62)の患者で報告されています。

発疹の発現時期について、社内で解析したデータはありません。発疹発現例6例について検討した海外の報告1)では、ほとんどの症例で投与後24~72時間後に発疹が発現しています。また、発疹発現例7例について検討した国内の報告では2~4日目2)、発疹発現例12例について検討した国内の報告では平均4.4日 3)で発疹が発現しています。


1) Chen YM, et al.J Clin Oncol.1996; 14(5): 1743-1744.
http://jco.ascopubs.org/content/14/5/1743.full.pdf+html

2) 杉山昌秀ほか.日本病院薬剤師会雑誌2008; 44(8): 1237-1239.

3) 下浦真一ほか.日本皮膚科学会雑誌2009; 119(6): 1085-1089.

最終更新日:2015/10/13

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A. 治験時の発疹の程度はほとんどがグレード1(軽度)で、必ずしも薬剤による処置を必要とはしませんでした。
症例によっては、ステロイドや抗ヒスタミン薬を使用した症例もあります。

また、治験時の発疹例ではジェムザールの投与は必ずしも中止されていません。
ジェムザールの発疹の対処法について発疹発現例6例について検討した海外の報告 1)では、経口抗ヒスタミン剤および局所コルチコステロイドでコントロール可能であり、実際にはプレドニゾロン(0.5mg/kg)が必要になることもまれで、ジェムザール投与後3日間の経口抗ヒスタミン剤投与により発疹の再発が抑えられるか、又はその程度が軽減されたと報告されています。また、発疹発現例7例について検討した国内の報告 2)においても、治療により改善したと報告されています。また、発疹が見られた症例では、ジェムザールの投与ごとに、繰り返し発疹が発現する場合があります。

発疹の再発・再燃に関して、発疹発現例6例について検討した海外の報告 1)では、24時間以内にジェムザールを再投与した場合には、より広汎な範囲で、より早期に発疹の再発、悪化がおこることが報告されています。

また、発疹発現例7例について検討した国内報告2)では7例中4例が皮疹の再燃・増悪が認められたとされています。

また、ジェムザールの発疹の再発予防に関して、抗ヒスタミン薬の有無に関わらず、デキサメタゾン4~8mgの静脈注射による前投薬ではゲムシタビンによる発疹を予防する効果は不十分でしたが、デキサメタゾン20mg※)の静脈注射による前投薬では発疹の再発は認められなかったとした報告3)があります。
※)本邦での承認用量とは異なりますので、ご使用の際は各薬剤の最新の添付文書をご確認下さい。


1) Chen YM, et al.J Clin Oncol. 1996; 14(5): 1743-1744.
http://jco.ascopubs.org/content/14/5/1743.full.pdf+html

2) 杉山昌秀ほか.日本病院薬剤師会雑誌2008; 44(8): 1237-1239.

3) M. Kanai, et al.Annals of Oncology2010; 21(1): 189-190.
http://dx.doi.org/10.1093/annonc/mdp513

最終更新日:2015/10/13

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A. ジェムザールによる発疹の形状や発現部位に関して発疹発現例6例について検討した海外の報告1)では、発疹症例は、斑状丘疹性発疹で、胸部、腹部、上腕、大腿、頭皮等に発現したと報告されています。
また、発疹発現例12例について検討した国内報告2)では、淡い紅色斑~軽度浮腫性紅斑が体幹、上腕、大腿に発現したと報告され、発疹発現例6例について検討した国内報告3)では腹部、前胸部、体幹部に好発したと報告されています。


1) Chen YM, et al.J Clin Oncol. 1996; 14(5): 1743-1744.
http://jco.ascopubs.org/content/14/5/1743.full.pdf+html

2) 下浦真一ほか.日本皮膚科学会雑誌2009; 119(6): 1085-1089.

3) 杉山昌秀ほか.日本病院薬剤師会雑誌2008; 44(8): 1237-1239.

最終更新日:2015/10/31

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A. 肝転移、肝炎、肝硬変等の肝障害がある患者やアルコール依存症の既往または合併のある患者では、肝機能の悪化を引き起こすことがあるので、慎重投与でお願いいたします。

【使用上の注意】
1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)(抜粋)
(3)肝障害(肝転移、肝炎、肝硬変等)、アルコール依存症の既往又は合併のある患者[肝機能の悪化を引き起こすことがある。]

最終更新日:2015/10/13

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A. 肝障害時の投与量について、減量規定は確立されていません。

海外の臨床試験では、肝障害がある患者を対象とした第I相試験が報告 1) されています。この試験ではASTが正常の2倍以上の患者とビリルビン値が1.7~5.7mg/dlの患者を対象に検討され、ASTが高い患者では、減量の必要はないが、ビリルビン値が高い患者では、初回投与量を800mg/m²で開始し、忍容可能であれば投与量を増量すると述べています。


1) Venook AP, et al.J Clin Oncol.2000; 18(14): 2780-2787.
http://jco.ascopubs.org/content/18/14/2780.full.pdf+html

【使用上の注意】
1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)(抜粋)
(3)肝障害(肝転移、肝炎、肝硬変等)、アルコール依存症の既往又は合併のある患者[肝機能の悪化を引き起こすことがある。]

最終更新日:2015/10/13

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A. 腎障害のある患者では、慎重に投与してください。
非小細胞肺癌を対象とした使用成績調査の結果、腎機能障害を合併している症例での副作用発現率は91.58%(87/95例)で、腎機能障害を合併していない症例での副作用発現率74.14%(1494/2015例)に対して有意に高い結果でした。

【使用上の注意】
1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)(抜粋)
(4)腎障害のある患者[腎機能が低下しているので、副作用があらわれやすくなることがある。]

最終更新日:2015/10/13

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A. 腎障害時のジェムザール投与量について、確立された減量規定はありません。

海外では腎障害のある患者を対象とした臨床試験が報告されています。腎機能が低下している患者(クレアチニン1.6~3.2mg/dl)を対象とした第I相試験の結果では、薬物動態に大きな違いは認められませんでした。著者らは、ジェムザールを腎障害患者に投与する場合は慎重に投与すべきであり、発現した副作用に一貫性がなかったため、推奨量は決定することはできなかったと述べています1)

また、腎障害患者を対象とした別の第I相試験の結果では、ジェムザールのクリアランスと腎の状態の指標との間には有意な相関はなく、軽度から中等度の腎障害はジェムザールの薬物動態に影響しないと考えられ、腎障害のある患者へジェムザールを500~1000mg/m²でday1,8,15の4週スケジュールで投与することは忍容可能であると述べています 2)


1) Venook AP, et al.J Clin Oncol.2000; 18(14): 2780-2787.
http://jco.ascopubs.org/content/18/14/2780.full.pdf+html

2) Delaloge S, et al.Am J Clin Oncol.2004; 27(3): 289-293.
http://dx.doi.org/10.1097/01.COC.0000071382.14174.C5

【使用上の注意】
1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)(抜粋)
(4)腎障害のある患者[腎機能が低下しているので、副作用があらわれやすくなることがある。]

最終更新日:2015/10/13

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A. 透析患者については、臨床試験は行われていません。
透析患者でのジェムザールの使用経験は海外1)、国内2) で報告されています。

1)64歳膵癌患者に対し、ジェムザール1000mg/m²を投与、24時間後に3.5時間で血液透析を施行しました。ジェムザールの半減期やAUCは、腎機能が正常な患者と同じでした。血液透析によって、血漿中のウラシル体代謝物(dFdU)は十分に除去でき、半減期やクリアランスは腎機能が正常な患者と同じ程度になりました。dFdUの副作用の可能性を最小限にするため、血液透析は、ジェムザール投与後6~12時間後に行うべきであることが示唆されました。

2)進行尿路上皮癌を有する血液透析患者2例を対象に、血漿中のジェムザールとdFdUの濃度を測定しました。血液透析は血漿中dFdUレベルを約50%減少することが示唆されました。dFdUの蓄積などによる影響が不明なため、透析患者へのジェムザールの投与は注意が必要です。


1) Kiani A, et al.Cancer Chemotherapy and Pharmacology2003; 51(3): 266-270.

2) Masumori N, et al.Jpn J Clin Oncol. 2008; 38(3): 182-185.
http://dx.doi.org/10.1093/jjco/hym171

【使用上の注意】
1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)(抜粋)
(4)腎障害のある患者[腎機能が低下しているので、副作用があらわれやすくなることがある。]

最終更新日:2015/10/13

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